愛と命とその未来と:豊穣学園 金沢医療技術専門学校

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どうして、Wライセンスが求められているのか。
将来まで活躍できる強さを、
いま身につけよう。

全国に先駆けてスタートした
歯科衛生士と歯科技工士のWライセンス。

金沢医療技術専門学校(アイシス)は、1989年に日本初の「病院に付属しない看護師養成校」としてスタートしました。優れた医療専門技術者の養成とともに、日本の医療をもっと良くするために数々の挑戦を重ねてきた歴史を持つ専門学校です。
2026年度から、歯科衛生士と歯科技工士のふたつの国家資格を3年間で取得できる「歯科衛生技工科」を新たに設置します。Wライセンスを取得可能な「歯と歯のWライセンス」プログラムは2021年からすでにスタートしており、2023年度の第一期卒業生で1名、翌24年度には5名のWライセンス取得者が誕生しています。
本校がどうして全国に先駆けてWライセンスに取り組んだのか、またWライセンスにはどのようなメリットがあるのかをお話ししましょう。
高齢化が加速する日本では、歯や口にとどまらない全身の健康、そして人生の豊かさにも直結する歯科医療が今後ますます重要となっていきます。歯科医師とともに治療に取り組む歯科衛生士・歯科技工士も、必要不可欠な専門職として重要度が高まっていくことでしょう。
「それなのに、歯科技工士の数はどんどん減っている。養成校も全国で廃止されている」。私はまずそこに疑問を感じました。歯科技工士減少の理由はいくつか考えられますが、目指す若者が減って歯科技工士の高齢化が進み、そこにデジタル化の影響も加わることで、その数はどんどん減っています。歯科医療に不可欠な専門技術職であり、社会が必要とする職業でありながら、「なり手」がいない。これは日本の未来を考えても、解決しなくてはならない大きな問題だと考えました。

歯科技工士の仕事や働き方は、
もっと魅力的であるべきだ。

全国で歯科技工士養成校の廃止が相次ぐ中、本校は2021年に歯科技工科を新設し、その2年前に開設していた歯科衛生科と連携して「歯と歯のWライセンス」プログラムをスタートしました。歯科技工士をもっと魅力的な仕事にして、若い人が安心して目指せる職業にしたいという思いがあったからです。
私自身は整形外科医でもあります。整形外科の世界では、患者に義肢が必要となれば、医師の指示のもと「義肢装具士」という専門家が患者一人ひとりと向き合って、直接触れながらその人に適した義肢を製作し、メンテナンスも行います。しかし義歯を製作する歯科技工士は、現在の法律では患者の口腔内に触れること自体が認められていません。通常は患者に会うこともなく、自分の仕事が患者に喜ばれたとしても、それを知ることさえできない状況で働いている場合も多いでしょう。
そんな働き方に若者が魅力を感じるでしょうか。人と会わずにモノを造るだけの仕事なら、将来はロボットやAIに置き換わるかもしれない。そんな仕事を若い人が目指すはずがありません。一方の歯科衛生士は、当然ながら患者と向き合い、直接触れて治療を行います。歯科医院で歯科衛生士が日常的に行っている採得(型取り)も、本来は歯科技工の専門家である歯科技工士の業務だというのが私の考えです。しかし今の法律がそれを許しません。
すぐに法律を変えるのは難しい。だから本校はWライセンスプログラムを開始しました。歯科技工士が歯科衛生士の資格も持てば、胸を張って患者に触れて直接対話しながら仕事ができます。やりがいは飛躍的に高まり、将来も安定した、魅力的な職業になるに違いありません。

競争が激しくなる歯科衛生士には、
他に差をつける強さが必要になる。

次に考えたのは、「歯科衛生士にとってWライセンスはどんなメリットがあるのか」です。歯科衛生士もまた歯科医療に重要な役割を果たす専門職で、安定した需要があります。目指す人も多く人気が高まっているのは歯科技工士と対照的ですが、人気があるということは将来的に競争が激しくなるということでもあります。 その競争に打ち勝つための強さが、Wライセンスです。なぜなら歯科衛生士の勤め先である歯科医院にとって、歯科技工士の資格も持つ衛生士は非常に重宝する存在だからです。たとえば歯科技工のデジタル化が進むことにより、院内で技工物を製作するクリニックが増えており、この流れは今後ますます加速するでしょう。院内技工を行うために技工士資格保持者が欲しい歯科医院にとって、歯科衛生士がその資格も兼ね備えているとしたら非常にありがたいことです。また、技工の知識や技術を持つ衛生士はこれまで以上に患者に寄り添った的確な治療を行うことができ、さらに診察から技工物ができるまでの期間を短縮することも期待できます。患者の満足度向上の面でも、歯科医院にとってWライセンスを持つ人は価値ある人材です。つまり衛生士の側から見れば、職場での自分の評価や待遇がアップし、将来の安定性が高まることになります。実際のところ、Wライセンスを持つ歯科衛生士なら「月給を数万アップしてもいい」と話した歯科医師もいますし、Wライセンスを取得した本校卒業生を採用したのを機に最新デジタル技工機器を導入したクリニックもあります。どれだけ期待される存在なのかがわかるエピソードです。 女性が多い歯科衛生士は、Wライセンスを持つことで結婚や出産・子育てというライフステージに合わせて働き方を柔軟に変えられるメリットもあります。子育て中は在宅で技工業務をする、将来的に独立開業の可能性も持てるなど働き方の自由度が高くなるのも魅力となるでしょう。

始めるなら今が最大のチャンス。
ぜひチャレンジしてほしい。

歯科衛生士あるいは歯科技工士として働き始めてから、もう一方の資格も取得すればいいと考える人がいるかもしれません。でも考えてみてください。歯科衛生士が技工士の資格取得を目指すならプラス2年間、歯科技工士が衛生士の資格を目指すならプラス3年間、働きながら学校に通って学ぶ必要があり、現実的にはかなり難しいでしょう。それこそがWライセンスの人材が希少であることの理由です。 本校のWライセンスプログラムなら、3年間を無駄にすることなく社会に出るまでに両方の資格を取得できます。将来の自分のために、始めるなら今が最大のチャンスです。Wライセンスに挑戦するあなたを、本校は全力で応援します。

歯科衛生士と歯科技工士、ふたつの国家資格を同時取得! 歯と歯のWライセンス